「オブザーバビリティ」を導入すると得られるメリットは?

前回、「オブザーバビリティ:Observability(o11y)」は「システム内部の様々な情報をデータとして取得し活用することで、障害発生時に原因の究明や把握をスピーディに行えるようにする仕組みである」とお伝えしました。しかし、オブザーバビリティは障害発生時にのみ活躍するというわけではありません。システム内部の様々な情報を取得していることから、システム開発者・運用者が気づいていない問題を見つけ出すことにも利用できます。そこで今回はオブザーバビリティを導入することによって得られるメリットについて見ていきましょう。

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オブザーバビリティは人間ドックのように活用しよう

人間も定期的に健康診断を行って、身体測定や血液検査などの数値を記録しますが、記録することが目的ではありません。健康診断の真の目的は、病気の兆候を見逃さないように、得られた数値から将来起こりうる病気のリスクを判断したり、経過観察による将来予測だったりでしょう。身体の様々な状態を継続してレポートにすることで、普段目にすることの少ない自身の状態を医師と一緒に見ることができます。オブザーバビリティも、システム内部の様々な情報を収集することで、システム開発者や運用者でも把握しきれなかったシステムの状態を把握できるようになります。

健康診断は病気になる前に予防として受け、病気の早期発見をするためのものですよね。オブザーバビリティも同じで、予防としてのシステム監視を実施し、問題となりえるシステムの原因把握を迅速に行うべく活用していくのが望ましいと思われます。

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システムの安定による信頼性の向上

システムが止まってしまって一番困るのは利用者です。サービスを提供しているシステムであれば、その利用者であるお客様が一番困ることになります。
先日、銀行のシステムが止まって振込ができないなど、利用者が不便を強いられることがありました。こういうことが続くと「このシステムを利用していて大丈夫なのか?」と利用者であれば誰でも不安になってしまいます。止まっている時間が長く、ユーザは利用できない時間が続き、原因の追究の時間がかかればかかるほど、利用者の不安は大きくなり、それに伴い企業やシステムに対する信頼性も失われてしまいます。システム一つでビジネスチャンスを大きく失墜するケースも考えられます。
そのような事態を避けるための対策としてもオブザーバビリティは有効です。オブザーバビリティを導入しておけば原因の追究までの時間が短縮されるので、万が一、問題が発生しても最短の時間で問題解決を行える可能性が高まります。よって、お客様の不便を最小限にし、システム停止に伴う機会損失を軽減することができます。
DXやITが必須となりつつある昨今では、たとえ、問題があっても迅速に対応できるシステムという信頼性が重要になってきます。

開発と運用の連携によるシステムの安定的な提供

今まではシステム開発とシステム運用のチームが常に連携していることは少なく、開発は開発、運用は運用、と役割区分を分けて対応されていることが多かったと思います。
オブザーバビリティは、問題の把握から原因追及までを関連づけて対応できるので、開発と運用のチームが同時に情報を得ることが可能となります。
開発も運用もどちらとも「システム利用を安定して行いたい」という目的は同じだと思います。ただ、立場が違うと考え方も異なり、なかなか融合できなかったのではないでしょうか。
オブザーバビリティを導入すると、システムの状況を一元的に把握が出来るので、開発者も運用者も同じ情報を見ながら、システムの安定運用に取り組むことができます。組織や体制によって分断されていたこともあったかもしれませんが、オブザーバビリティという共通な形でシステム把握が出来る環境により、関係者が同時に、共通した内容把握が可能になります。

オブザーバビリティという考え方を関係者に定着させ、少しずつでも実現させていくことが、これからのシステム保守・運用には重要です。
DXによって様々なサービスやシステムが連携される昨今、オブザーバビリティを検討してみませんか!

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