IIJ統合運用管理サービス「UOM」の特徴とメリット

ビジネスのやり方を含む社会全体が大きく変化せざるを得ない今、多様性もスピードも増す一方です。しかも、ITシステムを強力に支えるシステム運用の現場では、人材の確保や育成は厳しい状況が続きます。人や予算、インフラなど、今のリソースを最大限に活かすには、小手先の対応ではなく、システム全体を最適化することが不可欠。その切り札として、IIJ統合運用管理サービス「UOM」があります。
UOMの詳しい内容について説明する前に、今回は6つの特徴やメリットの概要をご紹介します。

IIJ統合運用管理サービス「UOM」の6つの機能とフロー

IIJ統合運用管理サービス「UOM」の6つの機能とフロー

1. Zabbixなどの監視ツールと組み合わせられる「監視」

現代のビジネスシーンを支えるITシステムは、クラウドサービス抜きには語れません。

サーバやストレージ、ソフトウェアなどのリソースやインフラを他社と共有するパブリッククラウドは、手軽に導入できます。逆に、拡張やカスタマイズの自由度や、セキュリティを重視するなら、自社専用のプライベートクラウドという選択肢があります。また、パブリックとプライベートクラウドを組み合わせたり、オンプレミスと組み合わせるハイブリッドクラウドも拡がっていますし、AWSやGCP、Azure、そしてIIJ GIOなど、複数のクラウドを連携させるマルチクラウドのニーズも増えています。とはいえ、監視システムやツールは各社ごとに違うので、日々の業務が煩雑になってしまいます。

UOMなら、大掛かりで複雑なシステムも、監視やジョブ管理機能で効率的に処理できます。監視には、PATROLCLARICE(パトロールクラリス)を使っていて、シームレスに操作が可能です。現場のプロが求める細かな機能がすべて揃った環境で、統合監視を実現しています。また、ZabbixやNAGIOSといった、人気の監視ツールともAPIやメールで連携できるので、使い慣れた監視システムもそのまま使えます。

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2.本当に必要なメールだけを「抽出」

監視サービスから届くアラートメールの数があまりにも膨大で、本当に重要な内容を見逃していませんか?また、spamとして処理されてしまって気付かないこともありませんか?IIJの調査によれば、アラートメールの実に97%は不要です。その内容は、メンテナンスに伴う警告や、同じ障害を複数回検知したアラートだったり。これでは、折角のアラートも意味をなさず、人手で処理するのも無駄です。

UOMには、必要なアラートだけを効率的に抽出するフィルタリング機能があります。重複を排除したり、対応停止/継続を柔軟に処理する機能で、機械的にゴミを削除します。日時や時間帯、送信元のメールアドレス、メールの件名や本文、任意の文字列の有無など、任意の条件を設定し、本当に必要なメールだけを自動的に抽出できます。

もちろん、運用しながらチューニングしていくことで、精度がより向上します。本当に注意を払うべきアラートにだけ注目することで、エンジニアの負担は減らせます。

監視サービスからのアラートメールは、取り込んで自動処理しよう! | 運用ナビ
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3.メールとSNSメッセージ、自動電話にも対応した「通知」

そもそも、障害アラートといっても、今すぐ対応すべきWebシステムのダウンから、キャパシティー不足を示すリソース系アラートまでさまざまです。これらの通知がメールだけに限定されていると、どんなにフィルタリングしてもやはり見落としの原因になりかねません。サービスの安定を守るシステム運用エンジニアとしては、メール以外のチャンネルがあれば心強いところです。

UOMが通知機能としてサポートするのが、メールとSNSのメッセージ、そして自動電話(自動架電)です。SNSメッセージは、SlackやMicrosoft Teamsなどに通知を送信できるので、普段使っているソーシャルネットワークやチャットとの連携も簡単です。

特に、UOMの強みは自動電話までサポートしている点。掛かってきたコールにボタンをタップして応答したり、チームで担当を巡回させて取り逃しを防ぎます。読み上げる文言や巡回数もカスタマイズできるので、例えば音声を『○○システムが動いていません』といった具体的な内容に変更したり、すぐに誰かが対応しなければならない重大な障害は、巡回数を最大限に設定したり、障害箇所や状況に合わせた設定も可能です。

障害の内容や種類によって、通常通りメールへの通知だけで済ませたり、出先でも確認できるようにSNSメッセージで通知したり、敢えて電話でコールが掛かってくるように、目的やチームの状況に応じて、柔軟に組み合わせて使うことができます。

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4.事前登録したコマンドを自動実行できる「一次対応」

システム運用の引き継ぎやアウトソーシングでは、細部の確認のために手順書を作っているケースが大半でしょう。しかし、IIJの実績では、実際には使われない手順書が非常に多いものです。発生する障害に対して、現場はいつも通りの処理を、手順書をチェックすることなく毎回やり続けているというのが現実です。そもそも手順書の内容にしても、実にその約80%はプロセスやサービスの再起動です。

ほとんど使われない再起動の手順書を作るくらいなら、アラートを検知したら自動的に再起動する仕掛けを作る方が楽。復旧も早く、しかも正確です。UOMには、そのための自動オペレーションと手順書対応の機能があります。

アラートをフックとして、任意の条件にヒットすればサーバを再起動したり、チケットを更新する時に、事前に登録したコマンド(スクリプト)を自動または手動で実行できます。結果も、前述の「通知」機能で、メールや電話で自動通知してくれます。仮に、前述の「通知」機能により、出先でSNSメッセージや電話で障害通知を受け取っても、自動オペレーションによる復旧作業の結果まで確認すれば、もう復旧済みなのか、継続して対応が必要なのかまでチェックできます。

5.チケットで管理し、レポートまで作れる「記録」

『次々に上がってくるアラートが自動処理されるのは便利だが、ノウハウが溜まらないのでは?』…現場のマネージャクラスや経営者の皆さんからよく聞かれます。そんなご心配も、UOMが持つチケット管理とレポート生成機能が解決します。

インシデントをチケットとして管理することで、インシデントの発生から初期対応、問題の解決に至るまでのフローをわかりやすく俯瞰できます。また、レポートを自動生成することで、過去の記録も簡単に参照できます。現場で対面の人材育成が難しいリモート時代には、効果的で生きた学習教材としても有効活用が可能です。

6.マルチクラウドのサポートも安心な「問い合わせ対応」

現代のITシステムはますます高度かつ複雑になる一方で、現場のエンジニアには常にナレッジのキャッチアップが求められます。しかし、UOMによって自動化・省力化すれば、必ずしもすべてのエンジニアに高度なスキルは必要ではありません。その反面、どうしてもシステムだけでは処理できないことが起きます。

そんな場合も、IIJの担当者が全面サポートします。サーバやネットワーク、マルチクラウドのサポートまで、長年にわたってシステム運用に携わってきたIIJが持つ、経験豊富なプロフェッショナルならではのノウハウで問題を解決します。また、システム運用のアウトソーシングも可能。システム+人の総合力でトラブルの原因をスピーディに調査し、手動作業や手続きを24時間365日代行いたします。

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簡単にではありますが、統合型の運用管理サービスであるUOMの特徴やメリットをご紹介しました。各機能のより具体的な手順や設定などの詳細については、次回から順次ご紹介していきます。

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