人がいない!サーバは増えて複雑だ!だったらシステム運用を自動化!
『コンサートなんて、最後に行ったのはいつだろう…?』『やっと時間を作って、子供と遊園地に行ってた時に電話が鳴って…』。システム運用担当者の口から聞こえてくるのは、運用という地味な現場の過酷な現実です。システム運用に関わる人材が増えない、予算も増えない、でも仕事は増える一方…だったら、システム運用を自動化して、効率化するしかありません!
システム運用業務を取り巻く環境
基幹サーバやファイルサーバ、AWSなどのクラウドサービスに、オンプレミスと、システムは複雑化する一方です。また、15~64歳の生産年齢人口の減少や労働時間の管理も叫ばれています。これらは、システム運用業務に限ったことではありませんが、未だに「運用=コスト」「運用=下流」だと捉えられている、システム運用業務特有の課題もあります。業務の量や質、意識を改善するためにも、システム運用業務に特化した専用サービスによる自動化が待った無しなのです。
- 現代社会を支えるITシステムの大規模化・複雑化・仮想化
- 少子化高齢化による若いIT人材不足や、生産年齢人口のシュリンク
- 働き方改革やワークライフバランスの重視による、労働時間の管理
- 限られた人材によって現場を運営する、ノウハウや技術の属人化、心理的負担
- 開発の下流だと見られがちな、システム運用という役割のモチベーション
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システム運用の現状と課題
・担当者が常に、システムを監視したり、障害発生の連絡を受けなければならない!
冒頭のような、休みの日や年末年始にも24時間365日張り付きで、電話やパソコンが手放せない話も耳にします。チームでシフトを組んで運用担当者が交代しながら、障害が発生するたびに、責任者に電話連絡する涙ぐましい努力も。小規模な組織であれば、精神的・体力的・時間的な負担が、個人に重くのしかかります。
システム運用専用のサービスを導入し、自動通知を設定しておけば、重要なアラートだけを、担当者宛に自動で電話したり、メールやSlack、SNSのメッセージなどで知らせてくれます。
・障害が発生するたびに、その詳細をExcelファイルに書き込んだり、担当者にメールしている!
同じような作業を繰り返すのが一番得意なのは、人ではありません。システムです。そのことを一番わかっているのが、システムの現場に近いところにいる人のはずですが、一度ルーティーン化してしまっている作業はなかなか変えられません。
でも、定型のメールなら、テンプレートを利用して自動作成し、決めておいた担当者へ自動で送信するのが楽です。
・インシデントが発生した時に、その都度、重要度・優先度を人が経験で判断している!
人間は、「決定を下す」という行為を繰り返すことで、その決定の重要度が大きくても小さくても、少しずつ消耗していきます。感情や体調にも左右されやすいので、判断を誤ることもあるでしょう。
大量のアラートはフィルタリングし、インシデントを「チケット」化して、重要度・優先度をシステムに判断させましょう。人という貴重なリソースを消耗させることなく、本当に対応しなければならないインシデントの数そのものも、大幅に減らせます。
・システム運用担当者次第で、対応の手順や必要な工数が違う!
『流石、「伝説の運用マン」と呼ばれた佐藤さん!』『鈴木さんがいてくれたおかげで、こんなにスムーズに対応できました』。システム運用のノウハウが職人化してしまうことは、一見、素晴らしいようにも思えます。しかし、その人材が居なくなるリスクや、膨大な量の的確な処理、運用チーム全体のスキルアップ、別の現場での応用、新しい技術へのキャッチアップといった点で、必ずしもプラスにはなりません。
一定の、高い運用品質を維持するためには、設定通りにシステムが処理する自動化が不可欠です。
システム運用を自動化することの主なメリット
IIJが提供しているUOM(IIJ統合運用管理サービス)の実例を挙げると、アラートをフィルタリングすることで、約94%を除外できています。さらにその残りの6%のうち、約半分の48%を機械的に自動化できています。全体では、約97%のアラートを自動処理できています。
このように、システム運用自動化のメリットは数多くありますが、その効果は現場で試して、実感していただくのが一番です。『こんなに楽になるのなら、何でもっと早く導入しなかったんだ!』という声が、現場や経営層から上がることは間違いありません。
- システムを併用することで、本当に人が対応しなければならない業務だけに集中できる
- 既存の人員を増やすことなく、担当する範囲や量、質をアップさせることが可能
- ノウハウや技術が属人化しないので、人的なリスクを避けられる
- 運用業務が効率化することで質が向上し、技術者の意識向上やキャリアパスへとつながる
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