学びもハックのひとつだ!業務のスキマで少しでも英語力をアップしよう!

学びもハックのひとつだ!業務のスキマで少しでも英語力をアップしよう!

業界外の人たちからなかなか理解されない、「毎日、カタカナの専門用語を使っている、英語が苦手なITエンジニア」という存在。もちろん、できた方がいいですが、『システム運用に英語力は要らない!』と断言するのも、何だか負け惜しみのよう。通常業務の延長線上で、ちょっとしたきっかけは作れないものでしょうか?

英語が絡む場面を避けられないのが現実

日本国内でITエンジニアとして仕事をする上でも、英語を使わなければならない機会は多数あり、会社やマーケットも変化します。自分が変わるつもりがなくても、ある日突然、上司や同僚が外国人になったり、社内公用語に英語が指定されるかも。簡単に、現状やメリットを考えてみましょう。

  • 自分の人材としての市場価値を上げる
    ある程度の規模の組織なら適度な人材がいるので、任せてOKですが、「システム運用の経験」X「英語」という掛け合わせのスキルを身につけると、転職・就職の武器に。
  • 働く環境の変化や、市場のグローバル化
    オフショアにある開発拠点の外国人エンジニアと接する機会もあるでしょう。グローバルジビネスをサポートする業務なら、多言語化したサービスの運用や、外国人ユーザとのやり取りも。
  • 最新情報と一次ソースに触れる
    全世界のインターネット人口比では、英語ユーザは日本語の約9倍強(出典:Miniwatts Marketing Group)。最新のITテクノロジーの多くが英語圏中心なので、この比率はさらに高くなります。日本語で情報を取得するだけでは、最新ニュースやサービスの紹介など、知るチャンスが後手に回ってしまいます。
  • 意思疎通や交渉スキルを身に付ける
    英語そのものの能力だけでなく、自分の考えをきちんと言語化し、構造的・論理的に組み立てて、相手に伝える能力がイヤでも鍛えられます。
  • 多面的な見方や考え方ができる
    海外でのシステム運用に対する考え方を知ることは、日本の特性を再発見できるチャンス。

自分の仕事には、どの程度の英語力が必要なのか?

英語の学習が目的ではないので、自分の現在と将来目指す業務に関係し、理解や学習ができそうな部分から攻めていくのが効率的。コミュニケーションはそれとして、それを具体的にどのようにシステム運用業務に反映させていくかに、優先順位を置きましょう。

  • リーディング(読む)
    Webやソーシャルメディアの情報を読んだり、技術資料やレポートに目を通す、GitHubを覗く、プレゼンテーションを見るなど、さまざまな機会があります。アルファベットで検索することで、より幅広い、最新の情報に触れられます。
  • ライティング(書く)
    開発では、変数や関数、クラス名などで英語が使われます。オフショアの開発や運用では、現地の担当者とのやり取りや、英語版の資料を作る機会もあります。チーム構成次第で、情報共有にSlackやWeChat、WhatsAppなどが組み合わせて使われることも。また、海外サービスのヘルプデスクとのやり取りや、フォーラムへの意見の書き込みやコメント、技術リクエストなどでも機会はあります。
  • リスニング(聞く)とスピーキング(話す)
    カンファレンスに参加したり、オンラインセミナーを視聴、さらにオフショアチームとのビデオ会議や、外国人チームメンバーとのディベートなど、かなり実践的なビジネス英語スキルが必要です。

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通常業務のスキマでカンタンに作れるきっかけ

無理に社内外の英語圏コミュニティに参加してみたり、TOEICにチャレンジする以外にも、きっかけはいくつもあります。

  • 翻訳記事のソースに目を通す
    日本語の翻訳記事にはソースへのリンクがあるので、これを辿って比較してみるのも有効です。よりも詳しい情報に接したり、同じ情報でも取り上げられ方が違うことに気づきます。一次ソースに近い情報をいち早く収集することは、エンジニアとしての情報取得スキルにプラスに働きます。
  • ニュースソースに海外の情報源を加える
    海外のニュースサイトをRSSで購読したり、開発者や著名人などのソーシャルメディアをフォローするのも、シンプルな方法。IT情報技術に特化したコミュニティサイトに登録するのも有効です。海外サービスの公式YouTubeチャンネルやオンライントレーニングを購読すれば、ヒアリングにもプラス。

Stack Overflow – Where Developers Learn, Share, & Build Careers
https://stackoverflow.com/

  • 自分がよく知るレベルの技術書を、英語版で読む
    一見、回りくどく思えますが、日常的に使っている用語や操作が頻出するので、何となく読み進めて理解できます。例えば、技術書として広く知られるオライリー社の書籍で、日本語版は紙の本として買って読み、同じ本の原書を電子書籍で読むような併用ができ、具体的な表現を把握できます。

O’Reilly Japan – 入門 監視
https://www.oreilly.co.jp/books/9784873118642/

Practical Monitoring – O’Reilly Media
http://shop.oreilly.com/product/0636920050773.do

  • セミナーのビデオアーカイブを見る
    日本語で内容をある程度知っている状態で、セミナーのアーカイブを見るのもいいでしょう。必要に応じて字幕をON。
  • 学習アプリやサービスを使ってみる
    スキルの学習で重要なのは、小さな成功体験の積み重ねと習慣化。日々のシステム運用で使う単語や表現を、単語帳や例文としてクリップしておけば、学習効率もアップ。
  • 自分のレジュメを英語で書いてみる
    日本語だと、「会社の名前を出して、自分の仕事も説明したつもり」になっていませんか?外資系企業に転職する予定がなくても、一度、自分の経歴を英語で書いてみるのはいいトレーニングです。前述の、英語の学習サービス等でクリップしておいた表現が流用できます。
  • 環境設定の言語を英語にする
    部分的にでも英語を使わざるを得ない環境に身を置くのは、一番簡単な手段の一つ。業務に影響のない範囲で、日常的に使っている自分のパソコンやスマホの言語設定を英語に変えれば、OSの機能表示や音声認識、レコメンデーションが英語になる一方、メールやチャットは日本語がそのまま通ります。

業務に必要なツールの一つとしての英語

『高度で柔軟な自動翻訳サービスが充実していくので、必要ない』と、割り切ることもできますが、サービスというものが不完全なことを深く理解しているのが、システム運用の現場。人口比で最大のシェアを占める言語は、英語や中国語ではなく「ブロークンイングリッシュ」だとも言われます。『今さらやっても身につかない』とか『自分の英語力じゃ無理』」といって諦める必要はなく、エンジニアとしてある程度のスキルは身につけておいた方がいいでしょう。そのためには、小さなきっかけ作りから。

ただ、システム運用のエンジニアにとっては、英語そのものの上達ではなく、業務を効率的に遂行したり、より高い技術レベルに挑戦すること、エンジニアに必要なスキルの習得が優先であることを忘れずに。自分にとって必要なスキルを見極め、費用対効果を意識しましょう。

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