職人技だからこそアウトソース可能!:現場のプロが語ってみる(5)

IIJの福原です。前回の記事では、システム運用業務がなかなか評価されないという、半ば愚痴っぽいトーンになりましたが、エンジニアたちは、プロとしての矜持を胸に今日も現場で奮闘しています。そんな信頼できるパートナーに、システム運用をアウトソースすることも実は一般的。重要な運用設計だからこそ、任せて、一緒にビジネスを展開していくことができます。

重要な運用設計だからこそ、アウトソースという選択

UOMには、システム運用のプロフェッショナルが現場で必要とする高度な機能が豊富にあります。しかも簡単に使えるので、システム運用の経験が浅いエンジニアでも、少人数で簡単に自動化・効率化が可能。お客さんご自身が、システムに合わせて自由にお使いいただけます。ただ、「自由」というのは、これはこれで扱いに困りますよね。
UOMの特長は、『単なるサービスの提供だけではなく、運用設計から提供できる』ことです。安心してアウトソーシングいただける、監視設計・運用設計が提供できる専門部隊がいるのが強みです。ただ、運用設計は派手な目新しさがあるとか、余程大規模でもない限り、数値でパフォーマンスが出るわけではないので、なかなかアピールがしづらいところです。
運用設計はシステムにとって非常に重要ですが、だからといって『何が何でも社内で処理することを優先する』、という例はあまりないんです。大企業にしても、社内の豊富な人材や潤沢な予算を使って、運用設計するとは限りません。むしろ、大企業ほど自社では運用設計しない傾向が強いですね。
その理由は簡単です。人件費が高い自社の正社員を使って、必ずしも本業ではないシステム運用に取り組むよりも、貴重な戦力は、自社の本業や次のビジネス開発に割り当てる方が、遙かにメリットが大きいからです。信頼できるパートナーと共に、システム運用だけでなく、運用設計からアウトソースした方が、自社の成長戦略にとって遙かにプラスに作用します。

システム運用をアウトソース!?コストや効率化だけじゃない真価とは?
https://un4navi.com/efficiency/19047/

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「職人技」としての運用設計

正直なところ、運用設計に関するノウハウの継承は非常に難しいですよ。設計書や手順書、対応フロー、記録などの通りに従っていればいいわけではありませんから。その点では、運用設計は「職人技」になりがちで、属人性が非常に高い業務だともいえます。システム環境や社内外の各部署、人材など、いろいろな条件から丁寧に判断して、細かな設計を組み立てていきます。
一方で、弊社のSaaS型の統合運用管理サービス「UOM」は、属人化を排除できるサービスです。監視アラートの自動フィルタリングや、メール・自動電話・メッセージなどの自動通知、自動オペレーションによる一次対応、チケット化など、現場のプロが必要な機能が充実しています。そして、スキルの高いエンジニアの手を煩わせなくても、限られた人数で楽にシステム運用できるように、徹底的に自動化・効率化に拘っています。
属人性が高い運用設計と、属人化を排除するUOM。一見、矛盾するような、この理由はなぜか?
それは、運用設計がITサービス全体のライフサイクル設計だからです。連載の初回でも説明しましたが、UOMよりも、もっと広い範囲のことです。つまり、UOMを使ってとことん自動化・効率化し、属人化を排除するのは、自動化・効率化できない、属人化した職人技としての運用設計のメリットを、最大限に活かすためでもあるのです。矛盾ではなく、相互の特長の組み合わせなのです。

運用設計が属人性が高い業務だとはいっても、運用設計は仕組みそのものではないので、『その人が外れると、いきなり不具合が出てしまう』ような問題は、ほぼ起きないと思います。ただ、障害を未然に防ぐための情報が取りにくくなったり、取れなくなる可能性は否定できません。問題が一気に表面化するのではなく、徐々にそうなっていく分、『問題が密かに進行していって気付かない。気がついたときには、もうどうしようもできない状態になっている!』というリスクは、全然あり得ない話ではありません。静かにシステム全体を蝕む分、非常に恐ろしくて深刻です。属人性が高いからこそ、人と人同士のコミュニケーションが、システム運用の重要な部分を担っているんです。

ちなみに、これが欧米の企業の場合だと、人がどんどん入れ替わることが前提にシステムが作られるので、運用設計もまた、属人性が限りなく減らされるのが一般的です。そのため、このようなシステムを日本のユーザがそのまま使うと、『何となく使いづらい』と、ストレスを感じてしまったりするわけですね。ただ、日本もこれから、労働生産人口がさらに減少し、現場のエンジニアも慢性的な人手不足に陥るでしょう。働き方改革やワークスタイルの多様化などによって、属人性が徐々に少なくなっていかざるを得ない。この辺りも、運用設計エンジニアとしては、目先の技術トレンドだけでなく、全体的な潮流に注意しておく必要があります。

次回は、クラウドやコンテナなどの新しい技術を運用設計でどう扱うか、そして、ここへ来てまさかの『運用設計は、しない方向へシフトしているのではないか!?』という話に斬り込みます。

【前回までの連載内容はこちらからご覧いただけます】

【連載1】運用設計って一体どんな仕事なのか?:現場のプロが語ってみる(1)
【連載2】正解がない運用設計という「思想」:現場のプロが語ってみる(2)
【連載3】設計に至る運用エンジニアのキャリア:現場のプロが語ってみる(3)
【連載4】運用エンジニアのマインドと存在意義:現場のプロが語ってみる(4)

IIJ_福原亮株式会社インターネットイニシアティブ
システムクラウド本部
クラウドサービス3部 副部長 兼 M&Oサービス開発課長
福原 亮

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