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もっと知ろう!システム運用に関わるエンジニアの役割の違い(2)

もっと知ろう!システム運用に関わるエンジニアの役割の違い(2)

システム運用には、さまざまなエンジニアが関わっています。大まかでも、それぞれの業務内容を把握しておくと、チーム内の相互理解はもちろん、自分が目指すべき将来のキャリアパスにもプラスになるはずです。
前回の記事では、ITサービスマネージャ(運用管理者)とアプリケーションエンジニア、Webエンジニア、データベースエンジニアまでをご紹介しました。システム運用業務に関わるエンジニアはまだまだいます。続けてご紹介します。

もっと知ろう!システム運用に関わるエンジニアの役割の違い(1)
https://un4navi.com/prologue/19035/

サーバエンジニア:コレなくしては始まらない

サーバの設計・構築・運用・保守のプロフェッショナル。データベースエンジニア同様に、サーバの設計・構築と、運用・保守の大きく2つに大別されます。サーバ機器の設計・構築では、提供するサービスの目的や内容に合わせて、容量や速度、ネットワーク回線の配線、通信速度などを考慮し、OSやサーバアプリをインストール・設定します。運用・保守では、必要に応じてサーバを修正したり、障害が起きたら復旧作業なども処理します。アクセススピードの向上やセキュリティの強化、追加やリプレース、スケーリングなど、さまざまな作業に携わります。
次に説明するネットワークエンジニアが、コンピュータ同士をつなぐネットワーク回線の業務を担うのと比較して、サーバエンジニアはサーバの構築や設定などを担うため、データセンターでサーバラックに機器を設置したり、物理的な作業が多い職種です。

  • 各種サーバの設計・構築
    • Webサーバ、メールサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバ、ファイルサーバなど
  • サーバソフトウェアの設定
  • 各種サーバの運用・保守
  • サーバのアップグレード、スケーリング(拡張・縮小)
  • 仮想化への対応 など

ネットワークエンジニア:つなぐことがミッション

コンピュータネットワークのインフラを構築・保守・管理する技術者で、システムの特性を生かしたネットワーク環境を作り上げる役割を担います。回線やルータ、ファイアウォール、DNS、スイッチなど、あらゆるネットワークの、設計から要件定義、構築、保守・監視、運用など、その業務は多岐に渡ります。ネットワークに関する知識以外にも、Webサーバやアプリケーションサーバ、クラウドに関する知識も必須です。
ネットワークエンジニアの仕事は、個々のコンピュータをつなぐネットワークシステムの構築・運用です。これに対して、SEの仕事は、個別のコンピュータ上で動くシステムの設計・開発・テスト。また、前述のサーバエンジニアの仕事は、サーバの構築・運用・点検という違いがあります。

  • ネットワークの設計
  • 機器や回線の選定、コスト試算、スケジュール管理
  • ネットワークの構築、運用テスト
  • 機器の設定や構成変更
  • 障害の監視
  • 故障やトラブル対応、原因究明
  • 機器の交換 など

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セキュリティエンジニア:システムの守護神

さまざまなセキュリティへの脅威からシステムを守り、安定運用する業務です。ITシステムが社会で広く使われるようになり、その重要性はさらに増しています。セキュリティエンジニアが担当するシステム設計とは、要件定義に沿った、アプリケーションやネットワーク、運用までを貫くセキュリティのことなので、広範囲な知識が不可欠です。
近年では、設計・開発の段階からシステム運用のことを考慮するDevOpsと同様に、設計・開発の視点でセキュリティ面を考慮しておく、セキュアコーディングやセキュアプログラミング、セキュリティアーキテクチャと呼ばれる概念もあります。

  • セキュリティシステムの設計
    • ネットワーク機器やサーバ機器の設定、各種OSの設定、アプリケーションや運用設計との連携
  • 最新のセキュリティ情報収集
  • 脆弱性診断、対策
  • 事故対応
  • 不正侵入の調査 など
  • 情報セキュリティ監査への対応 など

ミドルウェアエンジニア:すべての業務は仲介

OSとソフトウェアを仲介するミドルウェアの分野で、Webサービスを支えるエンジニアです。クラウドサービスやスマートフォンアプリの普及などで、ミドルウェアの需要は年々増しています。OSや各ソフトウェア、ネットワーク、データベースなど、特に幅広い知識が必要となる重要な業務です。

  • ミドルウェアシステムの開発
  • ミドルウェアデータベースやWebサーバ、アプリケーションサーバの管理 など

エンジニアに必要なスキルやマインドとは

どの職種にも必要なのは、エンジニアとして、業務全体を効率化するフレームワークを意識し、最新技術に常に関心を持ってチャレンジするマインドです。さらに、技術面だけでなく、論理的な思考能力や柔軟なコミュニケーション能力も不可欠。社内外の管理者を相手に折衝したり、ITシステムに必ずしも詳しくない経営者に丁寧に説明して、理解を引き出す姿勢も同じぐらい重要です。
また、どの職種でも、設計・開発だけでなく、システム運用・保守にまで関わることが、プロジェクト全体の能力やスピードを強化することに深く関係します。つまり、システム運用は、職種の違いに関係なく必要不可欠な、業務上の重要な役割なのです。
エンジニアの紹介は、さらに次の記事へと続きます。

もっと知ろう!システム運用に関わるエンジニアの役割の違い(3)
https://un4navi.com/prologue/19037/

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