システム運用に関する情報ってどうやって探してる?11通りの探し方

システム運用に関する情報ってどうやって探してる?11通りの探し方

システム運用に関する情報は、普段の忙しい業務の中で、どうやって探していますか?何か自分なりの工夫はありますか?今回は、情報の効果的な入手方法をいくつか考えてみましょう。

1.Webを検索

「運用」でGoogle検索すると、資産や不動産系の情報まで拾ってしまいますが、検索演算子を併用すれば、検索精度を高められます。演算子を使ったクエリでは、ページのタイトルやファイルフォーマット、ドメインなどを基準に絞り込めます。

例)
政府が発表しているシステム運用に関する情報のうち、タイトルに「白書」と入っているPDF資料
“システム運用” intitle:白書 filetype:pdf site:go.jp

ウェブ検索の精度を高める – Google 検索 ヘルプ
https://support.google.com/websearch/answer/2466433?hl=ja
* 日付の範囲を示す daterange: やリンク link: のように、使えなくなっている演算子も

英語のキーワードで検索するのもお勧めです。技術系の最新情報は欧米が充実していますが、日本のメディアで翻訳が報じられるまで時間が掛かったり、出ても抄訳なことも珍しくありません。国内の現場に合わない情報もありますが、一次ソースに近い最新情報を探すのは非常に重要です。
また、ブラウザ経由の属性を反映させないシークレットモードで検索したり、10年以上前の古い記事を探したい場合は、GoogleではなくBingを試すなど、工夫しましょう。

Bing
https://www.bing.com

2.SNSで人をフォロー

「人は強力なメディア」です。SNSの強力な魅力が、人のつながりを基準にしたエンゲージメント(親密度)なので、自分が信頼し注目している人を、ソースやフィルタとして使わせてもらうことができます。
働き方が流動的な今、組織単位ではなく、ブログの執筆者やイベントの登壇者、書籍の著者など、気になった個人をフォローしておくのは非常に有効です。例えば、優秀なエンジニアは、自分が目指すロールモデルとして参考になります。取得を目指している資格があれば、所有者を探しましょう。経験が浅い人の話を聞けば、新人のメンタリティを理解するヒントが得られます。
ただ、会社の環境や支給されているデバイスによって、使えるサービスに制限があることも。また、自分が情報を探しているときには、実は自分側の情報も探されています。リアルな個人情報を晒してしまうFacebookでは、競合先や取引先、同業他社などからも見られていることにも、常に意識を。

3.RSSフィードを購読

クローラーが巡回してWebサイトの更新やキーワードで自動収集できるRSSは、非常に効率的なサービスです。RSSリーダのサービス終了やSNSの普及で、一時期ほどの人気はありませんが、任意のキーワードやタグで自動分類したり、一定のしきい値を超えた情報だけを拾ったりと、今も忙しいエンジニアの味方です。

Feedly
https://feedly.com

4.ソーシャルブックマークで検索

他者と共有できるソーシャルブックマークは、注目を集める情報がランキング形式で表示されたり、自分の属性を参照したレコメンデーション機能などが便利です。自分と似たページをチェックしている人のブックマークを見るのもお勧め。新しい観点からの情報や、他者が添えているコメントも大変参考になります。

はてなブックマーク
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/un4navi.com/

5.ブログを購読

情報を咀嚼してある程度の形にまとめ、継続的に発信しているチャンネルは、組織か個人かを問わず参考になることがあります。気になったら購読し、著者のアカウントをフォローしておきましょう。SNSとの併用で、さらに幅広くリーチします。

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6.イベントに参加または主催

システム運用に役立ついろいろなイベントが開催されていますが、使っているサービスのベンダやコミュニティのセミナーなどは、情報ソースとして貴重です。クローズドな技術セミナーで新しい機能を試せたり、イベント会場から一部がストリーミングされたり、録画で好きな時間に再生できたり、さまざまな形式があります。

システム運用の勉強会を開催してみよう:社内でちょっとずつ編
https://un4navi.com/management/19031/

7.専門チャンネルを有料購読

情報は無料でも、アクセス権や解釈は有料―本当に貴重な情報は、無料では表に出てこないものです。テック関連の有料ニュースを購読することで、会員限定のブログの閲覧や資料ダウンロードしたり、セミナー参加の機会が得られます。

8.書籍を読む

検索で表示される玉石混交の情報とは違い、識者や編集の手が入った状態で、ノウハウや実例がエッセンスとして凝縮されている書籍は、コストパフォーマンスの非常に優れた媒体です。通勤や移動中に閲覧するなら電子書籍が便利ですが、技術書などは紙の方が使いやすいと感じる人も多いはず。
著者をフォローしておけば、紙面の都合で入れられなかった話や、イベント情報にも触れられます。また、本の購読状況をシェアしたり、自分のオンライン本棚を公開するサービスもあり、ソーシャルメディアとの相性も最適です。

O’Reilly Japan – 入門 監視
https://www.oreilly.co.jp/books/9784873118642/

9.人に聞く、コミュニティに参加する

コミュニケーションツールが発達すればするほど、あまりにも初歩的な「人に聞く」という行為を避けがちですが、実はこれが最も効率がいいことが少なくありません。会議やカンファレンス、パーティーなどで直接言葉を交わしたり、社内SNSで誰かに尋ねる以外にも、ソーシャルメディアなら投稿やコメント、ダイレクトメッセージなど、機会やチャンネルはさまざまです。ただし「人は、取り扱いが最も難しいメディアでもある」ことを忘れずに。

10.メールマガジンを購読

古い媒体ですが、必要な情報がコンパクトにまとまっているので、情報インデックスとして役立ちます。Webの大海を彷徨うよりも、メールマガジン用のメールボックスから情報を探す方が効率がいいこともあります。

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https://www.iij.ad.jp/news/bizinfo/

11.ソーシャルメディアで情報発信

情報は自分から積極的に取りに行く以外に、情報の方から自分の元へ集まってくるようにもできます。その一つがソーシャルメディアでの情報発信。得た情報に自分なりの付加価値を付けて共有したり、新しく自分が発信のソースになることで、次の情報が入ってくる経路を開きます。
前述の各チャンネルをソーシャルメディアと一緒に使うことで、情報を還流させる大きなレバレッジ効果が期待できます。

エンジニアとしての情報入手センスを磨こう!

無駄なく効率的に情報を集めるには、アラート同様に、ノイズを完全除去すればいいように思えます。しかし、情報の選り好みが強すぎると、新しい考え方に触れるチャンスを逃してしまうことも。多角的・立体的な視野を持つためにも、情報ソースは複数を掛け合わせて使うことで、新しい発見があるはずです。
今回紹介した方法を組み合わせニュースソースやチャンネルを賢く使いながら、システム運用に関する情報を探してみましょう。

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