システム運用の勉強会を開催してみよう:社外にチャレンジ編

社内での勉強会の延長で、今度は社外向けにオープンにやってみようという提案です。大規模な公式イベントではなく、数名~20名前後の小規模なイメージです。システム運用業務にとって新たなプラス効果があります。

システム運用の勉強会を開催してみよう:社内でちょっとずつ編

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外部の人を呼び込む vs 人がいるところへ行く

「社外」といっても社内の会議室へ人を集める場合と、実際に社外の施設を使う場合とがあります。前者のように自社や関連企業を使えば、自社の都合だけで計画でき、準備としての負担も抑えられます。デバイスやネットワークを準備した、ハンズオン形式のワークショップなども可能。ただ、いろいろな面で制約はあります。
逆に、人が集まりやすい場所で、システム運用に関心がある人を集める方法もあります。近年では、インキュベーション施設やコワーキングスペースなどで開催されるITイベントが非常に人気です。通常の貸し会議室と異なる魅力は、すでにその場所が影響力のあるコミュニティを持っていて、一定の発信力を期待できる点にあって、セミオープンな勉強会は自然な露出へとつながります。平日の終業後や週末だと、参加率がアップします。

システム運用に役立つ明確なテーマで

テーマは、システム運用の現場で役立ちそうなことなら、何でもOK。システム障害対応の実例や、オープンソースソフトウェアの設定例、運用の自動化で失敗した話、データベースのチューニングTipsなど、参加したくなるような特徴づけが有効です。勉強会のタイトルや説明も、「資産運用」系のセミナーが競合しないように、例えば「Zabbix」「Docker」「チケット管理」など、ITシステム運用に関する具体的なキーワードが混ざるとベスト(これらは検索タグとしても機能します)。テーマや内容がわかれば、参加者の技術レベルをある程度合わせることができ、満足につながります

Webやスタートアップ系の手法もヒントに

いきなりオープンな勉強会を主催する前に、先人の知恵を借りましょう。システム運用をテーマに検索しても、残念ながら、ヒットするのはWebやスタートアップ、開発系の勉強会ばかり。彼らは、エンジニア職としては似たところはあっても、システム運用の現場とは違う独特の文化圏に住んでいます。しかし、使える部分を参考にしない手はありません。
例えば「ピッチコンテスト」や「ライトニングトーク(LT)」と呼ばれる、短い時間で自分のアイデアやプロジェクトについてプレゼンするような、スピード感があるのも特徴の一つ。また、通称「もくもく会」と呼ばれる、集まった参加者が各自で黙々と(!)作業をする形式も知られます。参加者の属性も多種多様で、例えばモバイルアプリ開発者などは、システム運用の顧客候補者かもしれません。

多方面から見られていることを意識

デバイスと情報の取り扱いについては、敢えて説明するまでもないので、他のエントリに譲ります。
ここで注意したいのは、告知や集客、拡散の強力なツールであり、諸刃の剣でもあるソーシャルメディア。必ず、自分が所属する組織の、プライバシーポリシーやソーシャルメディアガイドラインは確認しましょう。自分が意図していなくても、『あの会社の人間がこう発言した!』と捉えられます。必要なら、会社としての公式情報なのか個人的な意見なのか、区別して明示しましょう。
また、発表した内容が記録されたり、(一部だけを切り取って)まとめられることもあります。これも常に頭の片隅に置いて、言動は慎重に。

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実は、社内のリスク対策が重要!?

『終業後の社外セミナーへ参加して、紹介されていたオライリー本を読んだら、自分が考えていたことのヒントを見つけた!』そんな経験はありませんか?向上心を常に抱くシステム運用エンジニアであれば、就業時間とそれ以外の活動とを完全に分けることはできません。どこからが、個人活動なのか?どのレベルなら、業務上知り得た機密情報に該当しないのか?
例えば、会社名を出せば、自分のバックグラウンドを証明する後ろ盾にもなりますが、同時に言動が強く制限されることも意味します。最近では、ある程度の自由を認める企業も増えてきたとはいえ、コンプライアンスやセキュリティ意識の高まりを受けて、規制が厳しくなっている例もあります。無用な混乱を避けるため、所属先を敢えてぼかしたり、Twitterのアカウント名で活動するスピーカー、社外専用の名刺を使う人もいます。社外で活動する場合、会社のシステム運用業務とどのような距離感が妥当なのかを、肌感覚として知っておくことは、組織人としてのサバイバルに不可欠です。

システム運用エンジニアのスキルと地位向上のために!

何かと大変な社外の勉強会ですが、同じシステム運用担当者としての社外の現状を知ったり、いろいろなエンジニアの考えに触れることは、またとないチャンス。イベントとしての企画に携わり、上手く進行する工程を自分でマネージメントして、顧客である参加者に満足を提供することは、システム運用や保守業務にも通じる点が多々あります。
『発信する人のところに集まる』のが、情報。「ひとり情シス」の人ほど、多くのチャンネルに関わることが新たなエナジーになります。
そもそも、社外の活動と社内の業務は、決して対立するものではありません。それぞれの環境で得られた貴重なノウハウを相互に反映させながら、エンジニアとしての経験を増やしていくことが、結果として、チームや組織にとってもプラスに作用します。また、相手の顔が見える距離で丁寧にじっくり話す時間を持て、印象を残せるので、コストパフォーマンスが非常に高い、人材マッチングのチャンネルとして機能します(現実には、むしろこのために実施している企業が多数)。
ただ、このマインドをチームや組織に実際に浸透させていくのは、一筋縄ではいきません。それでも、システム運用業務そのものの認知向上にとっても、社外との積極的な交流は重要な手法の一つであることに変わりありません。

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