人手不足は医療機関以外でも!システム運用を支える後継者作り

システム運用担当者であるあなたが、もし新型コロナウイルス肺炎に罹患してしまった場合、運用・保守しているシステムを担当できる候補者は誰か他にいますか?春先頃と違い、数年単位の長期戦を覚悟せざるを得ない現実に対処するには、システム運用の効率化が避けられません。

多くのシステム運用の現場で発生するのが、後継者問題です。業務のマニュアル化や効率化、要員の教育、システムのライフサイクル、エンジニアのキャリアなどが絡む、複雑な課題でもあります。この記事では、システムを安定して稼働させ続ける後継者づくりを考えます。

システム運用者の後継者づくり問題

IT業界は慢性的な人員不足です。システム運用の後継者として手を挙げる人は少ないため、仕事の中身を知る機会は限られます。逆に、実務を知っている人には、その責任の重さが負担となることも。システムにはライフサイクルがあり、運用フェーズはキャリアパス向上につながり辛い側面もあります。

開発時からの担当者がそのままずっとシステム運用をしている場合、『業務内容とシステム仕様を知っている人が他にいないので、身動きが取れない』といった話もよく聞きます。カットオーバーから運用に携わり、10年以上過ぎていたエンジニアも実際にいます。

システム運用をアウトソーシングするのも手段の一つですが、企業として社内の知見や技術留保など、必要な範囲の見極めが重要です。

運用手順のマニュアル化で、属人化を防ごう!

まず、後継者を作るためには、運用手順をはっきりさせておくことが必要です。

『XXさんに聞いたらわかる』と、誰か決まった人にしか手順や解決方法がわからなくなるのは、組織としても個人としても、将来的な危険を伴うリスクです。

属人化を防ぐには、業務の概要やシステム仕様の概要、運用手順など、システム運用に関わるあれこれを明文化して、誰が見ても理解できる形にしておくしかありません(一時的にシステム運用の人数を増やし、運用しながら引継ぎをする方法もありますが、メンバー教育に追加費用が出ることはまずない)。

運用手順やトラブル対応のマニュアル化で、少なくとも通常のシステム運用は、他人に引き継げる状況を作って備えておきましょう。システムの改修やリプレースが必要な場合は、その時が来てから考えたらよいのです。

ノウハウはすべて記録に残して更新!運用手順書はこう作っていこう!
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システム概要図でシステム全体、関連システムはわかるように!

運用手順と同様に用意しておきたいドキュメントが、システム概要図です。これがあると、システム全体像が客観的に見え、他者にも説明しやすくて便利です。連携先の洗い出しなど利用機会も多いので、なければ新たに作り、ある場合もアップデートしましょう。

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長期戦こそ、自分が休んでも大丈夫な状況を!

世界的な危機は、今後、かなり長引くと予想されています。長期戦に備えるには、工数を割いてでも、運用業務を平準化することが重要。後継者づくりの第一歩は、自分がいない時でもシステム運用に支障が出ないようにしておくことです。

顧客のシステム運用を担当しているなら、先方の担当者にもシステム運用の手順を伝え、実際に何度か立ち会ってもらうとよりスムーズです。また、顧客にもシステム運用の重要性と理解を深めてもらうことで、運用エンジニアの価値にも気づいてもらえるはずです。

自社のシステム運用を担当しているなら、他のチームメンバーや社内にも手順を共有しておきましょう。出社とリモートのハイブリッドな働き方が増えていますが、上司は仕事が回らない事態だけは避けたいので、システム運用に巻き込んでおくには最適です。詳細な手順を覚えてもらえなくても、マニュアルを共有しておけばOKです。

運用しているシステムが顧客でも社内でも、複数のシステム運用を担当しているなら、体制を重複化できないか検討してみてください。仮にAとB、2つあるシステム運用のメンバーがいる場合、週一日はBとAが交代してみる、という具合です。『覚えることが2倍になって無駄だ』という意見もあるかもしれませんが、システム運用の冗長化という意味では、合理的な体制です。各システム運用チーム独自のノウハウを共有したり、孤独になりがちなシステム運用担当者の間でコミュニケーションも生まれます。

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システム運用のマニュアル化と、効率化はセット!

普段の仕事が忙しくても、できる最低限のところからでも、運用手順のマニュアル化に早急に取り組みましょう。自社のシステム運用をしている情シスの所属なら、上長に掛け合ってでも工数を確保し、ベンダーに所属していて顧客のシステム運用をしているなら、顧客のシステム責任者や上司を巻き込んででも相談しておくのがいいでしょう。

とはいえ、マニュアル化や体制作りを通じて後継者を育成するには、その時間的・心理的な余裕が不可欠。システム運用の徹底した自動化・効率化のためには、システム運用プロフェッショナルが開発していて、使いやすい専用サービスを導入するのも選択肢の一つです。

これは、育成される側のためだけでなく、システム運用を担当するエンジニアであるあなたのためにも、重要なタスクです。やらされ感を持ってやるよりも、エンジニアとして生き残っていくためのサバイバルスキルのひとつと捉え、積極的に取り組みましょう。

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