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もっと知ろう!システム運用に関わるエンジニアの役割の違い(1)

もっと知ろう!システム運用に関わるエンジニアの役割の違い(1)

いつもミーティングで顔を合わせるあの人は、そもそもどのような仕事を担当している職種なのか、知っていますか?Slackで頻繁にやり取りしてはいても、必要な連絡以外していないので実はお互いによく知らない、などありませんか?システム運用の業務で関わりがある人たちが、どのような仕事をしているのか、大まかな職種ごとに紹介してみます。

ITサービスマネージャ(運用管理者):ミッドフィールダー的役割

ITサービスの安定運用と価値向上に不可欠な人です。多数のエンジニアをまとめ、プロジェクトを円滑にマネジメントする立場です。システムの利用傾向を把握して使い方の改善を提案をしたり、インシデントの分析結果などを通じて、新しい機能に運用ノウハウを反映させるような仕事にも携わります。また、顧客との仲介役も務めたりと、業務スケジュールに沿ったシステム運用の指揮を執るだけに留まらない、責任重大な業務です。優秀なエンジニアであると同時に、マネージャとしても、ビジネスパーソンとしても高い能力が求められます。

  • ビジネスとITサービスの両方の、十分な知識と深い理解
  • 運用業務の重要性を丁寧に説明できる発信力
  • 運用の安定だけでなく、改善し続ける強い意思
  • メンバーや社内の他部門、他社とのコミュニケーションスキル
  • チームにビジョンを示し、ミッションを達成する責任感
  • 最新技術や業界トレンドの変化を把握するアンテナ など

アプリケーションエンジニア:アプリはすべてに通ず

ITシステムに組み込まれるアプリケーションを作るエンジニアです。ビジネスの現場で使う業務アプリや、Web上で使うWebアプリ、スマホ用アプリなど、いろいろな種類があります。設計からプログラムの開発、動作テストなど一連の作業を担当します。開発したアプリケーションの運用・保守も重要な仕事です。
アプリケーションによって、どのプログラミング言語を使うかが異なります。プログラミングだけでなく、ソフトウェアやハードウェア、ネットワーク、データベースなど、ITシステムに関する幅広い知識が要求されます。システムエンジニアとして経験を積んでから、アプリケーションエンジニアになる人もいます。

  • アプリケーションの設計、開発
    • 業務系アプリ開発:企業内の基幹システムや業務システム、パッケージ製品
    • Webアプリ開発:SNSやポータルサイト、ショッピングサイトなど、Webブラウザで利用できるアプリ
    • スマホアプリ開発:スマートフォンやタブレットで動作するアプリ
    • 動作テスト、リリース対応、パッチの提供
    • OSやミドルウェアのバージョンアップの事前調査
    • アプリケーションのサービスを監視、運用、保守 など

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Webエンジニア:Webの表も裏も

WebサイトやECサイトなどで使われるシステムを、設計・開発し、運用・保守も担当するエンジニアです。Web系のプログラマーやデザイナー、ディレクター職と連携しながら仕事を進めます。近年では、前述の業務アプリケーションもWeb化・オープン化が進んでいるため、アプリケーションエンジニアを兼任する例も増えています。
Webシステムは、例えばソーシャルメディアで商品やサービスが話題になるなど、ユーザ数や規模が一気に増減しやすい特徴があります。需要と供給能力のバランスをどう管理するか、スケーラビリティの調整も重要な視点です。また、外部のWebサービスやSNSなどとの連携や、情報を検索してリーチするまでのWebマーケティングの知識も求められます。

  • Webシステムの開発
    • フロントエンドエンジニア:ユーザがシステムと接触する、表で目に見える部分の開発 デザインやUI/UXの兼任も
    • バックエンドエンジニア(サーバサイドエンジニア):入力された情報のデータベース登録など、目に見えない裏側の処理システムの開発
    • Webアプリケーションの開発
    • Webサイト制作、動作テスト
    • Webサイト公開後の保守
    • Webマーケティング(SEO) など

データベースエンジニア:DBをしっかり影で支える

データベースの設計・開発と、管理・運用を担う技術者です。経営層や責任者、商品開発、マーケティングなど、組織のさまざまな部署からヒアリングし、ビジネスに必要なデータベースを開発します。また、社内のインフラチームのメンバーとも、積極的にコミュニケーションを図ります。
開発したデータベースが安定して稼働しているか、データベースサーバを監視します。また、サーバのチューニングやバージョンアップでパフォーマンスを維持し、データの安全性を守るために、セキュリティやバックアップなど、必要な対策を施します。
さらに上級職になれば、ビッグデータを活用して事業開発やマーケティングに応用する、データサイエンティストやビッグデータエンジニアと呼ばれます。

  • データベースの設計・構築
  • データベースの管理、最適化
  • バックアップ
  • バージョンアップ
  • セキュリティ対策
  • トラブル対応 など

システム運用に関わる、さまざまなエンジニアたち

システム運用に関わるエンジニアは他にもいるので、続きは別の記事でご紹介します。
ここで挙げる職種は、肩書き通り完全に分かれているわけではなく、組織によっては複数が一つになっていることもあります。例えば、アプリケーションについて理解するには、サーバやネットワークの知識も不可欠です。兼任している専門職も珍しくありません。
一通りご紹介した後で、また全体を俯瞰して読むことをお勧めします。

もっと知ろう!システム運用に関わるエンジニアの役割の違い(2)
https://un4navi.com/prologue/19036/

もっと知ろう!システム運用に関わるエンジニアの役割の違い(3)
https://un4navi.com/prologue/19037/

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