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Interopに出展されていたZabbix様のご紹介

寺島さま – Zabbix Japan LLC | Interopインタビュー

幕張メッセで開催されたInterop Tokyo 2019。ZabbixオフィシャルパートナーであるIIJも、昨年に続いてZabbixブースの一角に、UOMを出展しました。Zabbix Japan LLC代表の寺島 広大さんにお話を伺いました。

Zabbix Japan LLC
代表
寺島 広大さま

IIJの福原(左)と、Zabbix Japanの寺島さん(右)

IIJの福原(左)と、Zabbix Japanの寺島さん(右)

ソフトウェアよりも、アプライアンスへの関心

IIJ 福原(以下、福原) 今年のZabbixブースへの来場者はどうですか?

Zabbix 寺島(以下、寺島) Interopは、他のイベントに比べると、Zabbixユーザの割合は多いですね。UOMのような運用ソリューションだったり、出展いただいている各パートナーさんごとの製品に特徴があって、それぞれで盛り上がっているようです。

(福原) オープンソースの監視サービスとして、実績もありますからね。

(寺島) そうですね。ブースへ来ていただいたユーザさんからは、『Zabbixの、この使い方に困っているんですが、次のバージョンでどうなりますか?』といった、Zabbixを監視の現場で使っていただいている方からの、具体的な質問が多いようです。

ただ、ネットワーク系のイベントであるInteropでは、ソフトウェアそのものよりも、むしろアプライアンス(特定の用途向けに設計、開発されたサーバ)への関心を持っている方が多い傾向を感じます。皆さん、できればサーバ管理はあんまりやりたくないでしょうから。

Twitterのハッシュタグで実施されていた「Best of Show Award 2019 People’s Choice」でも人気

(福原) ユーザさんからの質問といえば、巷ではZabbixクラウドへの期待が大きいようですが、その辺りはどうですか?

(寺島) 確かにユーザさんは、稼働しているサーバの管理だとか新しく導入するサーバのスペック調査など、ハードウェア管理にはストレスを感じていらっしゃるようです。同時に、バックで使っているデータベースの管理の方が、もっと面倒だと感じていらっしゃる現実もあります。
データが肥大化する中で、データベースのチューニングやレコードの管理、保存量や期間、ローテーションの調整など、クラウドベースでマネージできれば楽ですからね。オンプレミスからクラウドへというニーズの変化もありますし、Zabbixに期待していただくのはありがたいことです。

(福原) ZabbixのUI/UXについてのリクエストも耳にしますが。

(寺島) 確かに、マップやビューについては、日本だけでなく海外のユーザからもいろいろな要望は出ています。自動的にトポロジー図(ネットワーク構成図)を描いて欲しいとか。ただ、ZabbixだけのUI/UXに限らず、例えばパッと見て障害箇所が分かるといったビジュアライズなどプラスアルファの機能は、日本のパートナーさんの製品にお任せした方が、結局はエンドユーザさんにメリットが大きいのではないかと考えています。

おかげさまで、UOM for Zabbixへの関心も多くいただきました

(福原) ユーザのニーズはそれとして、取ったログが本当に分析に必要なのか?とかもありますよね。

(寺島) そうなんです。日本のマーケットの特徴として、ログ監視の要望が多いのはあります。有償のベンダー製品からの移行ニーズが多いんですが、今まで使っていたサービスのログをそのまま移行して使いたい、しかも使い方をできるだけ変えたくないとか。日本のベンダー製品とまったく同じことをZabbixでやろうとすると、思わぬところで複雑化したり、オープンソースなので安価にできると誤解されたり。
それだけ、既存のサービスが日本のマーケットに最適化されてきた、優秀な製品だという裏返しなんでしょうが、この辺りは、ITシステムの運用と改善全体の課題でしょうね。

Zabbix 4.2、そして5.0へのさらなる期待

(福原) 将来のバージョンにも、期待が集まっているようでした。

(寺島) 今回も、Zabbix本社があるラトビアから、オーナー兼CEOでもあり、プロダクトマネージャーもしているAlexei Vladishevが、ショートセミナーに登壇しました。現在リリースしているZabbix 4.2はもちろん、ロードマップにある4.4や将来の5.0のリリース予定についても紹介しました。15分と短い英語のプレゼンテーションでしたが、他のイベントでも毎回、彼が喋るときはいつもそうなんですが、来場者の皆さんが大変強い関心を示している様子でした。

毎回大人気だった、Alexeiさんのセミナー

(福原) オフィシャルパートナーとしても、今後もいろいろ期待していいですよね(笑)?

(寺島) もちろんです。4.2以降でも、自動化、クラウドやコンテナへの対応は進めます。IoTの普及が進んで、監視対象が増えたり監視間隔が非常に短くなっています。監視データを収集して、保存するまでの間に加工できるように拡張したり、変化がないデータはそもそも保存せずに、必要なデータにのみフォーカスを当てるなど、データの収集方法も変わっていく必要があります。それらにどう対応して新機能として取り入れていくかは、今後の課題です。

Zabbix Japanは、Interop Best of Show Awardのデモンストレーション部門でグランプリを受賞。おめでとうございます!

https://archive.interop.jp/2019/award/winner/

Zabbix Japan LLC

https://www.zabbix.com/jp

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